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第86回 実質的心理療法(ヴィクター・フランクル・ロロ・メイ)

フロイトは「人間は本能、最初が大事だよ」と唱え、その後に活躍したアドラーは、フロイトの真逆?で「人生は、努力」と唱えたので、イメージとして、右の端から左の端に動いたら、「次に向かうのは真ん中でしょ!」になるのだと思います。
これは、何事にもみられる現象で、極端からもう一方の極端に動くと、バランスを取る為に真ん中に戻り、真ん中にもどると、しばらくするとまた、片一方の端に動くといった、バランスを取る為の動きなのだと思います。

実存主義の考え方は、人間は誰でも、どんな状況であっても自己決定・選択する能力があり、主体性を持ち、考える生物であると考え、主体性をもって決定するためには、「意識性」が必要であり、行為や選択の結果が「良い結果」でなくとも、自分がまいた種は自分で刈りとるという「責任性」がなくてはならないという事がベースになっています。

時代背景は、第二次世界大戦直後で、たくさんの人が死に、自分達は、何の為に生きているのか?と言う問いに対しての答え探しから出た療法なのかもしれません。

創始者は、ヴィクター・フランクルですが、彼はユダヤ人であった為に1942年にボヘミヤの強制収容所に連行され、1945年に解放されますが、彼の理念および心理療法はナチの強制収容所での彼の体験に基づいたものだと言われています。

誰が生き永らえ、誰が死に、あるいは誰が生存の機会を与えられるのか。
人間の本質に係わる疑問について彼はニーチェの思想が正しかったと結論を出しています。「人間とは生きる理由があればどうにか耐え忍び、生き延びていられるものだ」(1963年ニーチェ)。

実存主義は「自己決定、自己選択」がベースになるので、児童カウンセリングには向きません。ただ、「自分で決めた事は、自分で責任を取ろうよ。その結果が大事ではなく、経過が大事なんだ」という考え方は、「成果主義」に偏っている現代の思想には必要な考え方だと思います。

子どもは、親がお手本になり、親がする通りにします。
子どもが、自由に自分で選び、それを行動につなげ、その結果の責任をきちんととれる大人になる為には、親自身がそれを日常の生活で子どもに見せる必要があるのかもしれません。自分がこつこつと何かを継続していれば、子どもも「こつこつ」と何かを続ける気持ちが育つのだと思います。

こうした、「こつこつ」の気持ちを育てるのに最適なのが、「お手伝い」です。
小さくて、まだ上手にできなくても、成果は気にせず、一人でしてしまった方が早くても、お洗濯を干したり、ガラスを拭いたりするお手伝いを一緒にしてみましょう。
一緒に、日常的な事をしている時に伝わる気持ちは、一生、子どもの心に残る気がします。

なんせ、「日常」なので、地味で繰り返しの作業です。

これ以上の「こつこつ」は、無いような気がします。

毎日、何か、「こつこつ」していますか?

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