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第87回 来談者中心療法(カール・ロジャース)

来談者中心療法は、実存主義心理療法、ゲシュタルト療法と並んで、心理療法の第三のウエーブですが、人間らしいセラピーである「ヒューマニスティック・サイコロジー」は、カール・ロジャーズが第一人者として知られています。心理療法の基礎、つまりどの療法でも共通して学ぶセラピストの基本姿勢であり、断定的でない介入(問いかけで終わる言葉かけ)(open ended question)と「変る事」(変容)に深い理解を示し、セラピーにとって重要な三種の神器である、無条件の受容、共感、そして傾聴にフォーカスした療法です。

ロジャーズは信心深く、おだやかな家庭で育ちましたが、遊ぶことよりも勤勉である事を徳としたプロテスタントの教えに従った教育を受け、母親からは、常に批判されていたようです。そして興味深いのは彼の理念の核をなすものとして、クライアントが変わるとしたら、それは批判的でない傾聴の姿勢と受容が必要であると語っている事です。

日常生活の中で、この療法を使うとしたら:「まず自分の心の声を聴く癖をつけ、それから次のステップとして家族の声を聴く。自分の頭の中の批判的な声に気づき、それを受け入れ、変え、それができたら、次のステップとして家族に対する批判的な言葉かけをやめる」。

一見、簡単そうでも長年してきた事、つまり習慣づいた癖を変えるのは大変です。毎日、15分ずつ自分の声を聴いてみましょう。どうやって?イメージがわかない方は、日記に、考えている事ではなく、「今感じている事」、イライラでも、ウキウキでも良いのですが、それを書き、その気持ちを感じている事を認め、受け入れてみましょう。書くのが苦手、あるいは時間がない方は、お散歩をしながらご自分の心を感じて、心の声に耳を傾けてみましょう。

ロジャーズは、「自己一致」にもフォーカスし、彼自身、「裏表」のない人だったと言われています。皆さんは、「どんな人」になりたいですか?そして、なりたい人になりつつありますか?

人を変えたければ、まず、自分からです。子育てを例にすると、「自分の子どもにもっと積極的になって欲しい」と思うのであれば、ご自分が少し積極的になられたら良いのだと思いますし、「私は、積極的なのに、どうしてこの子は消極的なの?」と思われる場合には、お子さんが家庭内でのバランスを取る為に消極的になっているのかもしれませんので、少し口を出すのをやめ、お子さんの気持ちを大事にするのもありかもしれません。

何事も、バランスが大事です。心の声を聴いて、ご自分にとって良いバランスを見つけて下さいね。

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