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第89回 ゲシュタルト療法(フリッツ・パールズ)(1893-1970)

フリッツ・パールズ(FRITZ PERLS)は、ゲシュタルト・セラピーの創始者です。
彼はベルリンであまり裕福でないユダヤ人の家庭で育ちました。
彼は、家庭でも学校でも問題児であり中学1年を2回留年し、退学も経験していますが、精神医学者としての学位を取得します。

パールズはとても不思議な、そしてエネルギーに満ちた人でした。
彼に対する評価は二つに分かれ、非常に創造的で優れたセラピストだという人もいれば、ただの自己顕示欲の強い身勝手な男だという人もいます。

パールズが始めた理念ですが、その根幹は、人間は自分自身の道を探し自己責任を受け入れなければいけないという実存主義に根ざしています:人間は、行動、感情、思考の統合を経て一つの全体になりたいと望んでいる。
人間の運命は生まれた時から決まっているという哲学ではなく、人間は、現在の問題と過去の影響がどの様に関連しているのかに気づく能力があると考え、成長とは環境的なサポートから自己サポートに移ることであると考えられています。
(実存心理学の:外に解決を求めている間は、解決は望めないし、自分の力が失われてしまう)。

ゲシュタルト療法では、多様なテクニックを使いますが、子育てで、自分が困った時に使えるのが、「トップ・ドッグとアンダードッグ」のテクニックで、何を鵜のみにしているのかをチェックする方法です。
実際には、自分が「せねばならぬと思う自分」と「したくない自分」を演じながら、気持ちをさぐる方法ですが、一人でするとしたら、自分が「せねばならぬ」と思う事や役割に関連した「こうあるべし」を書き出し、書き終わってから、それが本当に自分の望んでいる事なのかをチェックし、選びなおすと良いのだと思います。

ただ。「したくない事」であっても、「せねばならぬ事」はたくさんあります。
そんな時は、どうしたらよいのでしょう?

したくないけれど、しなければならない時は、したくない気持ちをしっかり受け止めて、そしてせねばならぬ事をする・・・
こう言うと、「何が違うの?」と思われるかもしれませんが、「やりたくない」気持ちを受け止めると、それを行動にうつしている自分を愛おしく感じたり、偉いと感じたりするので、「嫌な気持ち」が少し変化し、嫌な気持ちに執着しなくなるので、怒りを感じないで「せねばならぬ」が無事終わるような気がします。

子どもも同じ。
子どもが「嫌だ」と感じている事を認めてあげると、嫌な事も素直に実行にうつしてくれる様な気がします。
もう少しすると夏休み。
「夏休みの宿題しなさい」、ではなく、宿題をするのを渋っている子どもに対して、「嫌なのね。遊びたいものね」と共感してから、「さ、早くすませちゃいなさい」と言ってみて下さい。少しは、早くしてくれるかもしれませんよ。

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