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第91回 認知行動療法

現在使われている様々な心理療法の基本となる療法をご紹介してきましたが、いよいよ、認知行動療法で、最後となります。
認知行動療法というと、ベック、エリスやラザラスがあげられますが、基本理念は:行動とは学習のたまものであり、客観的にみて外に現れた行動を問題にして治療を進めます。治療の目標が選ばれると、治療のための計画や進捗状態の評価が行われます。
そして、セラピーは、学習理論に基づき行われます。正常な行動とは、人のまねと強化を通じて学習されます。異常な行動とは、間違った学習と考えられます。そして、間違って学習された記憶(思考)とそれに伴う感情を正していきます。

主なテクニックとしては:脱感作療法(desensitization)、リラクゼーション技法、強化テクニック、モデリング、認知の再構築、自己肯定力および社会的スキルの訓練、自己マネージメント・プログラム、行動リハーサル、コーチング等がありますが、フォーカスは、おもに「何を」、「どのように」、「いつ」に焦点をあて「どうして」は使われません。

日常生活において子育てに使うとしたら、朝の着替えの際に、子どもをしかる時、「どうして、もっと早くできないの。いつも言っているでしょう!何回言ったらわかるのよ。本当に、嫌になっちゃう」、と親が言うのは子どもにとって、何の意味もないという事になります。
子どもは、自分にとって意味のない事を言われても、聞いていませんので何の効果もありません。

上記のケースを認知行動療法的に考えると、「○○ちゃん、7時30分になったらママが声をかけるから、いつものお着替えの時みたいに、制服を着てね」と認知を促した方が良い事になります。できなくても、「なんで、できないの」は、言う必要がなく、「今日は、できなかったね。明日できるといいね」と言った方が効果があり、出来た時のインセンティブ(ご褒美)を設定してもよいかもしれません。

保護者の方が使えるのは、「考えても頭の中がグルグルしたり、怒りがこみ上げてくる事は、考えない」と思うテクニックです。考えても仕方のない事は、思い出して考えても何もよい事はありません。
嫌な事はすぐには忘れられないのが自然ですが、自分と嫌な事の間に少し距離を置く意味で、「考えては、ダメ」ではなく、「今は、考えるのをやめよう」と思ってみて下さい。

行動療法を成功させるコツは、綿密な計画と自分で決めた事を守る意志です。そして、途中で挫折しない為には、失敗しても、続ける事だと思います。頑張って!

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